仏壇の種類
仏壇の種類は大きく、塗仏壇、唐木仏壇、新型仏壇の3種類に分けられます。
それぞれどういった違いや特徴があるのか、ご説明していきます。
塗仏壇
主に桧や杉が用いられ、全体に漆塗りのされた仏壇です。 内部に金箔が張られているため、金仏壇とも呼ばれています。きらびやかで荘厳な姿は、浄土の世界を表現しているといわれています。関西を中心に祀られています。使用される木材には桧や欅(けやき)、杉などがあります。圧縮ボードが用いられているものもあり、これは木くずを接着剤で固めた耐久年数の低い木材です。
唐木仏壇
黒壇、紫壇、マホガニーなど美しい木目を活かした仏壇です。 塗仏壇に比べてシンプルですが、日本の伝統的な美意識である「侘び・寂び」が表現されたような壮重な趣があります。関東を中心に祀られています。唐木仏壇は主に、見えるところにだけ唐木を使う工法で作られ、見えないところは芯材と呼ばれる別の木材を使っています。これは、使用される銘木に高級なものが多く、それのみで作ってしまうと極端に高価になってしまうためです。
また、中には銘木を一切使わずに芯材に木目を印刷したものや、木目の印刷されたビニールシートを貼りつけしたものもあります。これらは色あせしやすく、年月を経ると印刷がかすれたりシートが剥がれたりする場合もあるようです。
家具調仏壇
従来の仏壇と同様の素材に新しい素材を取り入れた仏壇です。日本家屋が洋風化するなかで、家具と同様に見え、洋室にも違和感なく安置できる都会生活では利用範囲の広い仏壇です。