- 二つ以上の法要を合わせて行えるの?
年忌法要はできるだけ故人それぞれで行いたいものですが、ある年に法要が重なってしまうことがあります。この場合、それぞれを独立させて行うと施主側も参会者側も時間的、経済的に大きな負担となってしまいます。そこで、この二つあるいは三つ以上の法要を一度に行うことがあります。これを「併修」または「合斎」といいます。
併修を行う場合は命日の早い方に合わせます。たとえば、七月に七回忌、四月に十三回忌があるときは後者に合わせることになります。なお、もう一方の命日には仏壇に新しい花を供えて丁寧に礼拝するようにしましょう。参会者への案内状などには、必ず併修である旨と誰と誰の法要なのかを明記します。菩提寺や墓地・霊園などにも伝えておきましょう。また、香典は通常の法要の三割から五割の増額で包むことが多いようです。
ところで、併修は三回忌までは避けます。故人が亡くなってからまだ月日が浅く、故人への想いもまだまだ深いわけですから、独立した法要で丁寧に供養するのがよいでしょう。
- 弔事と慶事、どちらが優先?
本来は弔事を優先します。たとえば友人の結婚式と知人の葬儀が重なった場合がそうです。ただ、時間の調整がつけば両方に出席してもかまいません。しかし、弔問先で慶事への出席のことを話したり、逆に慶事の場で弔事のことを持ち出すのはタブーですので、気をつけましょう。
- 妊婦さんは葬儀に出席してもいいの?
妊娠中は通夜や葬儀・告別式に出ない方がよいという話を聞くことがあります。これは昔、死者の霊が胎児に悪影響を与えると考えられていたのが残っているだけですから、気にする必要はありません。しかし、中には信じている人もいるもの。そういう時はお腹に鏡を入れましょう。鏡には魔除けの効果があるとされていますから、それを外側に向けて入れることで死者の霊が入らないようにするわけです。