葬儀までの流れ
日本の法律では、人の死は医師がそうと認めることが必要です。これは、医師が死亡診断書に必要事項を書き込むことで証明されます。この手続きは自宅で亡くなった場合も同じですから、遺体は必ず医師に診てもらうことになります。もし、休日や深夜などで診てくれる医師がいない場合は110番に電話をしましょう。事情を話せば医師を呼んでくれます。
献体と臓器提供について
もし、故人が献体を申し出ていれば献体登録をした医科大学や大学病院に搬送されますから、医師にはその旨を伝えておきます。葬儀は献体をする前にすませるのが一般的で、故人は半年から一年後に遺骨となって遺族のもとへ戻ってきます。
また、故人が骨髄バンクやアイバンクなどの団体に登録していたら、臨終後すみやかに団体と連絡をとり、臓器提供の手続きをします。死後すぐに提供しなければなりませんから、こちらも担当医には事前に伝えておきましょう。
提供を終えた遺体はすぐに自宅へ戻され、葬儀はそのあとに執り行います。
死亡の連絡
医師から死亡の診断を受けたら、すぐに家族や親族などに連絡をします。連絡の範囲は、
- 別居の家族
- 親族
- 故人の友人、会社関係
- 遺族の友人、会社・学校関係
などになります。電話での連絡がほとんどですが、もし夜遅くであっても一言謝罪を入れれば失礼にはあたりません。内容は簡潔明瞭に伝えることが大切で、私情はできるだけ抑えて要領よく話すようにします。
主な連絡事項は、
- 故人の氏名
- 喪主の氏名
- 死亡日時、原因
- 通夜・葬儀の日時、場所
などです。
葬儀社選び・打ち合わせ
近年、ほとんどの人が病院で亡くなっています。とくに大きな病院は契約している葬儀社があります。必ずそこに頼まなければいけないわけではありませんが、遺体の管理や搬送を行ってもらったこともあって、そのままお願いしてしまう人が多いようです。このほか、互助会などに入っていた場合にはそちらに連絡を入れます。また、自宅や契約している葬儀社がない病院で亡くなった場合は、遺族が自ら葬儀社を選ぶことになります。
打ち合わせでは、喪主の決定、葬儀の場所や日時の確認、宗旨・宗派のご確認などをします。
※宗旨・宗派については、「通夜・葬儀」で詳しくご紹介しています。